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新型コロナウイルスは怖い病気なの?

最近、街に人通りが戻ってきているように思います。コロナを本気で怖がっている人もだいぶ減ってきているように見えますが、そもそも新型コロナウイルスとはそんなに怖いものなのでしょうか。データなどから詳しく見ていきましょう。

 

 

まず、他の感染症と死亡者数を比較してみましょう。

 

インフルエンザの年間死亡者数は関連死含め1万人です。

https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/02.html

 

肺炎で一番多い肺炎球菌の年間死亡者数は3万人です。

https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000026qek-att/2r98520000026qkj.pdf

 

では、コロナは?

 

コロナの死亡者が1万人を超えたのは、2021年4月26日です。去年ではありません、今年に入ってからの話です。

www.sankei.com

 

インフルエンザ年間1万人、肺炎球菌年間3万人に対し、コロナは1年と数か月経ってようやくインフルエンザに並ぶくらいです。感染症の死亡者としては多くはないですね。例年他の感染症でもっと人は死んでいるのです。

 

次に、年代別の陽性者のグラフを見てみましょう。

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これは東洋経済オンラインのものです。

https://toyokeizai.net/sp/visual/tko/covid19/

日経新聞も似たようなのを出しています。

https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/coronavirus-japan-chart/

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さて、皆さん、「コロナに罹ったらかなりの割合で死んでしまう」と思っていた方多いのではないでしょうか。上の東洋経済オンラインのグラフでは、オレンジの部分が死亡者です。どうでしょうか。

 

思っていたよりかなり少ないのではないですか?そう、コロナに感染してもほとんどの人は回復するのです。テレビばっかり見てるとまるで死の病か何かのように思えるかもしれませんが…。

 

ちなみにこのサイト、それぞれのグラフをタップすると内訳が表示されるようになっています。これで見ていくと…。

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10代以下は死亡者0人!

 

子供は1人も死んでいません。致死率なんと0%。

 

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20代の死亡者も3人だけ。しかも感染者自体は20代が一番多いのです。致死率は死亡者数/感染者数で計算します。分母が大きければ数は小さくなりますので、致死率はものすごく低い。試しに計算してみると、0.002%。罹ってもまず死にません。

 

30代は19人、40代は78人、50代は214人。このへんまでグラフだとほとんど見えません。60代くらいからうすーく見えてきます。

 

確かに高齢者は若者に比べればリスクは高いですが、「高齢者が罹ると危ない!」と言われても、あくまで若者と比べて相対的に、という話です。グラフ見ても感染したお年寄りも多くは回復していますので。高齢者や基礎疾患持ちが重症化しやすいと言われても、それは他の病気でも言える話ですよね。

 

次に致死率です。コロナの致死率は現在1.7%ほどです。

 

では肺炎球菌の致死率は?

 

5%〜7%です。

https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/kenko-iryo/eiken/kansen-center/shikkan/ha/pneumococci1.html

https://www.niid.go.jp/niid/ja/pneumococcal-m/pneumococcal-idwrs/8041-ipd-180517.html

 

感染したときに死ぬ確率は、コロナより普通の肺炎の方がよっぽど高いのです。

 

コロナでは全然死なないということはわかって頂けたと思います。こういうと、「後遺症が怖い」という人がいるかもしれません。しかしごく一部ですし、後遺症ってコロナだけではないですよね?

 

コロナ以外の後遺症をご存知でしょうか。例えばこの記事がわかりやすいです。

https://toyokeizai.net/articles/-/394493?display=b

 

コロナ以外でも、後遺症というのはあるのです。風邪でも治った後咳が止まらないとかありますし、インフルエンザ脳症なんか怖いですよ、異常行動や意識障害の症状が出て脳に後遺症が残る。

https://www.mhlw.go.jp/kinkyu/kenkou/influenza/hourei/2009/09/dl/info0925-01.pdf

コロナの後遺症だけ怖くてこれは怖くないということはないと思います。

 

以前記者会見で菅総理が「因果関係はわかっていない」と言っていましたね。倦怠感とか円形脱毛症とかほんとうにそれはコロナが原因なんでしょうか。関係ないものまで後遺症と言っているかもしれません。

 

あと、芸能人の後遺症の話とかで、「味覚障害が1ヵ月くらい続いた」「数ヶ月してほとんど良くなった」というのを聞きますが、それは後遺症というのでしょうか。今までだったら「症状が長引いた」「ぶり返した」と言っていたものまで「後遺症」と言っているように思います。短期間で治ってるならそれは後遺症とは言わないのでは。

 

ここまでデータや資料に基づいて見てきましたが、それ以前にそもそも最初の頃はあまり気にされていなかったのに大変なことになっていないというところからもなんとなくわかるのではないでしょうか。日本で最初の感染者を厚生労働省が発表したのは昨年1月16日です。少なくともその時点までにはコロナは日本に入ってきていて、その後広がっていったはずです。しかし日本人が本格的にコロナを気にし始めたのは政府が昨年2月末に一斉休校をしてからでしたよね?今これだけ騒いでいますが、ではコロナが日本に入ってきて1ヵ月以上、我々がろくにマスクもしないで過ごしていたあの期間はなんだったのでしょうか。感染対策などせずに普通に生活していたはずですが、あなたのまわりでバタバタと人が死んでいましたか?後遺症の人とかいましたか?

 

以上のことより、新型コロナウイルスは既存の感染症と比べても特別怖い病気ではない、と言えるのではないでしょうか。コロナの騒動が大きくなった原因は、テレビなどマスコミが過剰に恐怖を煽るような報道をしたことであると思います。マスコミはときどき偏向報道をするものです。世の中のものごとをそのまま垂れ流しているわけではありません。完全な嘘まではつかなくとも、制作者の作り方により誤解を招くような報道がされることはあります。報道と身の回りで起こっていることがかけ離れていると思ったことはないでしょうか。今回のコロナはウイルスの話です。学問でいうと医学、ウイルス学、免疫学、生物学など、理系学問の範囲ですから、データ、科学的根拠が重要です。データに基づき、科学的に判断していくことが今の私たちには求められるのではないでしょうか。