STARMOAIのブログ

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自粛反対派の東京都知事選戦略

今回の東京都知事選、自粛反対派は小野たいすけに投票するべきだと思う。自粛反対の勢力としては他にホリエモン新党、七海ひろこ、平塚正幸がいるが、七海ひろこは辞退してしまい、ホリエモン新党はふざけてるだけにしか見られないだろうし3人もいるので票割れして票はおそらくあまり集められない。平塚正幸はコロナは風邪と言い切っているのは良い。大都市で「新型コロナウイルスはただの風邪です!」と街宣で繰り返し言っているのは人々にコロナについて考える機会を与えるので非常に良いと思う。しかし、陰謀論飲尿が怪しい上に、彼は泡沫候補にしかならないだろうから投票しても自粛反対派の票割れにしかならないだろう。また、彼の支持者には「コロナは風邪!」「コロナは政府とメディアの陰謀!」とTwitterを荒らしまくっている人がいる。しかし、そもそも自粛反対派の強みとしては、「冷静にデータなど科学的エビデンスを見て判断している」ということが大きくある。それがコロナ脳と比較した場合に信頼できる要素であることから、コロナ脳を自粛反対派に切り換えることが出来ていたはずだ。しかし彼らのようになってしまえば、「冷静で科学的」であったのが「短気で狂信的」になってしまう。これではコロナ脳から見た時それはただの「病的平塚正幸信者」であり、彼らは自分の思考を見直さないばかりかむしろ自分たちを正当化することに繋がってしまう。我々自粛反対派のゴールは「日本からコロナウイルスを過剰に怖がる人を0にし、特別な感染防止対策を人々にやめさせ、もとの日常を取り戻す」ことであるはずだ。Twitterでコロナ脳と争う際我々がやるべきは、「一人でも多くのコロナ脳を自粛反対派に変える」ことである。相手の方が正常であると思わない限り、コロナ脳は考えを改めないので、そのような愚者になることはないようにしなければならない。

 

さて、七海ひろこが辞退したことで、彼女の票は浮き、他の候補に流れる。彼女に票を入れようと考えていたのは自粛反対派と右派と幸福の科学関係者だろう。ということは彼女の票は小池、小野、桜井、平塚、ホリ新あたりに流れると思われる。

 

桜井氏は右派からネット上で熱狂的な支持を得る政治家である。前回の東京都知事選でも11万票を獲得している。彼は今回のコロナのことで中国共産党政府を訴えると言っている。別にいくらでも訴えてもらって構わないのだが「ウイルスをばら撒き日本人を殺しまくった憎き中共政府め」みたいな感じで中国への憎しみベースで都政をやられると、どうしても「コロナは怖いウイルス」という前提で政治をやることになってしまうだろう。これは科学的でもなんでもなく、感情的なものである。そうなれば今までのような、或いは今まで以上に厳しい自粛措置をとるかもしれない。なのでコロナ絡みでない時期ならともかく、今回は当選して欲しくない。

 

私が小野氏に入れるべきだと言っているのは、過剰自粛反対側であること、実績があること、当選が現実的であることが理由である。彼はもともと特に推薦などもなく一人で立候補したが、維新が後援としてついてくれた。維新といえば、出口戦略を模索して自粛から抜け出したり(小池はこれをパクってただけ)営業自粛などの対応に批判的検証をする独自の専門家会議を開いたりした大阪府吉村知事や、コロナを指定感染症から外して5類にしてはどうかと議会で発言した梅村さとし議員、自粛反対界隈でよく見かけた音喜多議員などが所属する今回のコロナ禍で最も活躍していた政党である。「維新はちょっと…」という方もいるが政策協定を結んでいるだけで彼は維新ではないし入党する予定もないようなのでそこは心配しないでほしい。そして維新が後援についたお陰かマスコミが「主要5候補」として取り上げてくれている。これでテレビしか見ない高齢者や主婦などの票も一定数入る。このことから、小池氏は依然として強いとしても、彼は当選に近い候補であると言える。

 

また、彼は熊本県副知事を8年間しており、くまモンのロイヤルティーをフリーにして1500億円もの利益を出している。このような優秀な実務の実績があることから、コロナ対策以外でも信頼できる政治家ではないかと考えられる。

 

そして過剰自粛反対派であることについて。私が彼のことを知ったのは、ホリエモンや永江一石など、自粛反対派の論客たちが応援していたことがきっかけだった。小野氏は科学的エビデンスに基づいてコロナ対策を行う、高齢者や基礎疾患持ち以外には風邪と同じと言っている。もちろんこれは自粛反対派として期待できるということだが、もう一つ。彼は敵を作りにくい人でもあると言える。平塚氏のように「コロナはただの風邪!」「新しい生活様式反対!」と声高に言ってしまえば、コロナ脳は「なんだコイツ!頭おかしいのが出てきたぞ!」となってしまう。しかし、「科学的エビデンスに基づいて」という言い方はソフトであり、科学的に必要なら自粛させるとも取れるので、コロナ脳にも刺激が少ない。選挙戦においては「いかに味方を増やすか」も大事であるが、「いかに敵を増やさないか」というのも大事なことである。その点メディアで取り上げられるようなたいしたヘマをやらかしていない小池氏は強い。しかし小野氏も実務経験あってかもとの性格からか、反対の立ち位置の者を刺激しないという面も持っている。そこは非常に器用というか、彼の強みである。Twitterで彼が「マスクはしてもらう」と言った際リプ欄は大荒れして「じゃあ投票しません!」みたいな人が多くいたが、もう少し落ち着いて他のツイートなど様々な面からこの人を見るべきだと思う(ただし、「コロナを封じ込める」と言ってリプ欄が荒れたときのことを小野氏は後から「言い過ぎた」と認めているので、リプ欄で騒ぎ立てることは直接本人にも影響することから必ずしも悪いことではない)。

 

幸い、小池氏は今回のコロナのことでメディアを利用し恐怖を煽ったことで自粛反対派からは嫌われ、それどころか自分のアピールでしかなく実際はきちんとした対策をしていないことからコロナ脳からもボロカスに叩かれている。4月ごろの小池氏のツイートのリプ欄はかなり穏やかだったのに今はボロボロであることからもそれが伺える。ネット民からの票は大量に失ったが、テレビしか見ていなければ小池はコロナから東京を救ったヒロインに見えるだろう。なので高齢者や主婦層の票は変わらず堅く、対立候補として強いことには変わりない。だからこそ、自粛反対派としては票割れなどさせている場合ではないのだ。前述のとおり、ホリ新と平塚氏は当選が現実的でないので、小野氏に入れるべきだろう。

 

小池氏は間違いなくコロナ禍の戦犯である。彼女が自分が目立つために恐怖を煽ったり国に緊急事態宣言を求めたりし、それをメディアが報じまくったことで日本はめちゃくちゃになった。都知事の日本全体への影響は大きいのだ。メディア戦略の抜群に上手い彼女ならなおさらである。小野氏が当選したあと、テレビが同じように彼のことを報じるかはわからない。しかし、都知事のことが全然報道されなくなったとしても、今までの小池キャンペーン全開のテレビでなくなるだけで国民のコロナの認識は全く違うものになるだろう。

 

以上のことから、私は自粛反対派は小野たいすけに票を絞って投票すべきであると考える。小池氏は強い。しかし、彼女が当選すればまた今までと同じようになるかもしれない。自分が目立つためなら何をしでかすかわからない。あくまで例えばだが1週間ごとでレインボーブリッジを7色に染める7色東京アラートみたいなことをやられたらたまったものではない。もはや観光戦略である。まさかとは思うだろうが、彼女ならそんなとんでもない未来を作り出しかねない。この都知事選は、これからの日本の行く末を大きく左右するのだ。